100年ダイアリー

人生100年、明るく楽しく生きるためのライフスタイルを実践するブログです。

長寿のまちは大都市の郊外だった! 国勢調査の市町村別平均寿命から

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 今回は、長寿について述べていきたいと思います。そもそもこのブログのタイトルは「100年ダイアリー」で、冒頭に「人生100年、明るく楽しく生きるためのライフスタイルを実践するブログです。」と紹介しておりますので、長寿はメインテーマです。はじめにお断りしておきますが、筆者は医師ではありません。医学者や医療関係者といった専門家ではありませんので、今から述べる内容の科学的根拠についてはわかりません。あくまで50年生きてきた生活者が感じた私見ですのでその辺をご承知おきください。

 このブログを始めたきっかけが昨年1月に「逆流性食道炎」と診断されて、その日からお酒を控え食事を見直してウォーキングなど運動を始めるなど、日常生活を改善し今後の人生について考え始めたことでした。最近は「人生100年」という言葉をよく見聞きします。その100年の人生の折り返し点を通過した者の思考の実践を記録し、この小さな声を皆様と共有ながら考えていきたいと発信しています。それではよろしくお願いいたします。

 人生100年と言えば長寿です。では実際に長寿について考えたときにどのような日常を送る人が長寿になるのか、長寿者が多く住む町に関心を持ち日本で一番信頼できると思えるデータを調べました。そう国勢調査です。5年に一度実施される調査です。つい先月筆者はオンラインで提出しました。今年の調査の結果はまだ出ていないので前回のデータ5年前平成27年(2015年)のを厚生労働省のホームページで見つけました。

 

 市区町村別平均寿命 (上位・下位50市区町村)

 

       男性                                                  女性

 

 1位 神 奈 川 県 横 浜 市 青 葉 区  1位沖 縄 県 中 頭 郡 北 中 城 村
 2位 神 奈 川 県 川 崎 市 麻 生 区  2位沖 縄 県 中 頭 郡 中 城 村

 3位 東 京 都 世 田 谷 区        3位沖 縄 県 名 護 市 
 4位 神 奈 川 県 横 浜 市 都 筑 区  4位神 奈 川 県 川 崎 市 麻 生 区

 5位 滋 賀 県 草 津 市        5位石 川 県 野 々 市 市 
 6位 大 阪 府 吹 田 市        6位神 奈 川 県 横 浜 市 都 筑 区 

 

    7位 大 阪 府 箕 面 市        7位熊 本 県 菊 池 郡 菊 陽 町 
 8位 長 野 県 大 町 市        8位東 京 都 世 田 谷 区 
 9位 奈 良 県 生 駒 市        9位神 奈 川 県 横 浜 市 青 葉 区                         

 10位 神 奈 川 県 川 崎 市 宮 前 区 10位神 奈 川 県 川 崎 市 宮 前 区 

 

 驚きました。長寿の市町村は大都市の郊外が多い。特に男性。

男性の1位横浜市青葉区から3位東京都世田谷区及び10位川崎市宮前区は首都圏の東急田園都市沿線です。4位の横浜市都筑区は1位の横浜市青葉区と隣接しています。6位大阪府吹田市と7位大阪府箕面市は阪急沿線。お隣同士です。女性の1位から3位は長寿県として有名な沖縄県ですが、4位の川崎市麻生区、6位の横浜市都筑区、8位の東京都世田谷区、9位の横浜市青葉区、10位の川崎市宮前区は男性のベスト10に入っています。ちなみに筆者は男性6位の大阪府吹田市で生まれて現在は4位の横浜市都筑区に住んでいます。今日は妻と横浜市都筑区(男性4位女性6位)からお隣の青葉区(男性1位女性8位)へ散歩しました。

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緑の中の遊歩道が整備されている都筑区港北ニュータウン

 まずは地元横浜市都筑区の中心地は港北ニュータウンです。1983年から入居が開始されました。このニュータウンの特徴は緑が多いところ。開発に当たって多くの緑を伐採し過ぎた多摩ニュータウン建設(アニメ映画「平成ぽんぽこたぬき合戦」で描かれています。)の反省から豊かな緑を残すように建設されました。車道と歩道を分けて緑の中を歩ける遊歩道で各地域の緑地・公園を結んでいます。東京に通勤する子育て中のサラリーマン家庭が多く、また病院や高齢者向け住宅や2世帯住宅が多いことでお年寄りが多い。幼稚園や保育園、小学校の運動会では3世代が集まりお弁当を食べる場所取りが大変です。雑木林や公園でのボランティア活動が盛んで野鳥を観るイベントや竹林でのタケノコ掘り大会も盛況です。ボランティア活動の中心は団塊の世代の70代が多いです。

 お隣の横浜市青葉区を歩きました。こちらは東急建設など大手のゼネコンが整備した住宅地が多いのが特徴です。都筑区よりも街の風景は古く、昭和の高度経済成長後にできた感じがします。東急田園都市線溝の口駅から長津田駅まで開通したのが1966年なので、街を歩いてみると51歳の筆者が子供の頃に見たその時代の近代的な商店やマイホームなどをよく見ました。青葉区都筑区とおなじく坂が多い街です。歩いたのは東急藤が丘駅周辺ですが、駅前にはマンションや大手が建設した豪華な高齢者用の集合住宅が目を引き、近くにはスーパーやスポーツジムがあります。駅前には大学病院があり豊かな高齢者が住むには最適な街との印象を受けます。街を歩くと若々しいファッションの高齢者が多い。まさにアクティブシニアと言われる方々ですね。動物病院やペット入店可のレストラン、おしゃれなパン屋さんが多い。これでは高齢者もアクティブになるでしょう。長寿の町といわれる横浜市青葉区都筑区を散歩しましたが、共通点は散歩したくなる街並みという事でしょうか。緑豊かな遊歩道が整備され、歩道が広く車をそれほど気にせず安心して散歩ができる。おしゃれなお店が多い、ペットとの共存がしやすい。坂が多いので足腰が丈夫になる。老化は足からと言われますが、楽しく気楽に足腰が鍛えられる街なのです。マイカーの所有が多い街ですが、歩行者が多い街でもありました。ここに長寿のヒントがあるのではないでしょうか。

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坂が多い横浜市青葉区の住宅街